母への靴選び

私の母は、
私の22歳の誕生日の夜に、
くも膜下出血で倒れました。

父は東京で仕事、兄は埼玉在住、
姉は旅行中、私は仕事で不在の時の出来事でした。

隣人が発見して搬送処理してくれたのが幸いして、
いわゆる寝たきりの状態は避けることが出来たようで、
身の回りの事はある程度自分で出来、
今は父と二人で暮らしています。

でも、包丁が握れないので料理はできないし、
何といっても、
高次脳機能障害があります。
 ・スムーズにしゃべれない
 ・相手の話を理解できない
 ・気が散りやすい
 ・物の置き場所を忘れる
 ・何度も同じことを話したり聞いたりする
 ・突然興奮したり怒ったりする
 ・道具がうまく使えない
 ・動作がぎこちなく、うまくできない
などなど・・・

絶対的に守ってもらえる存在であるべき母親から、
立場が逆になって過ごすようになって15年以上たちました。

今回母が乳がんを患って、
子として今後どう支えていけばよいか、
中途半場で自信のない自分に何ができるのか、
暗中模索の日々です。

そんなこの日は、
ますます足を引きずるようになった母の為、
新しい靴を父と選びに行きました。

軽くて、脱ぎ履きが楽な靴。
おしゃれでもなんでもない靴。


母はもともととてもおしゃれな人でした。
でも今は、とにかくこけない事が重要!
とはいえ、こんな靴じゃかわいそうなので、

100円ショップでアクセを買ってきて
つけてみました☆


少しは気分があがってくれればいいな〜


別府の海を見ると
故郷に帰ってきたって感じます。